
赤城山の四季

紅葉絶景ポイント&秋のお勧め登山ルート
2011.09.16(金)
赤城山の紅葉ロングラン
首都圏から100キロちょっと、気軽に目指せる日本百名山・赤城山に紅葉の秋シーズンが到来!鈴ヶ岳や地蔵岳から、赤城山の主峰・黒檜山と大沼・小沼を見下ろす絶景が紅葉に染まります。空気の澄む秋、関東平野一望の大パノラマも爽快です。
ツツジやカエデの赤に、ミズナラや白樺ダケカンバの黄色と白、そして湖畔に揺れるススキ。すがすがしい秋の空のもと、鮮烈な別世界が広がっています。
赤城山では山頂から山腹にかけ標高差1,000メートルを紅葉が下ってきます。山頂エリアでは10月中旬に見ごろを迎え、山麓では11月上旬までの比較的長い期間、紅葉を楽しむことができます。関東一円からアクセス抜群の赤城山に是非お出かけください。
1350m付近の大沼や覚満淵周辺では10月中旬に見ごろを迎えます。大沼、小沼、覚満淵周辺は水分が豊富で寒暖差が大きいため、紅葉がとっても鮮やか。カエデの仲間ではオオイタヤメイゲツ、ウリハダカエデ、イタヤカエデ、ツツジではサラサドウダン等が真っ赤に色づき、ダケカンバやミズナラが黄色く染まります。地蔵岳や鈴ヶ岳から見下ろす湖沼の紅葉は絶景大パノラマです。
やがて10月末~11月上旬・中旬にかけては、標高800m付近の山麓、赤城温泉や老神温泉とそ周辺の渓谷まで、紅葉が下りてきます。この時期になると、各山頂は落葉のため見晴らしがよく、夏場とは一味違った遠望が楽しめます。爽快な登山の後に、燃えるような渓谷の紅葉を楽しみながら露天風呂。まさに贅沢のきわみです。
赤城山 秋登山の注意ポイント
秋の登山の注意点は3つあります。
■早めの行程を
秋の夕暮れはあっというまに暗くなり始めます。行動は早めに、午後3時くらいには下山を終えるような予定を立てましょう。万が一に備えてヘッドランプや懐中電灯の用意も。
■暖かい装備で
黒檜山の山頂では10月の終わりには雪が舞うことも。まだまだ暖かい麓の町に比べて、ぐっと気温が下がり、天候が悪化することもありますので、保温性に優れた装備をし、雨具を携行してください。
■熊にはご注意。
熊が冬を前に活発に動き回る時季です。複数人ならば会話をしながら、単独行ではベルやラジオなどを持ち、熊にこちらの存在を知らせて出会わないようにします。
紅葉絶景ポイント&秋のお勧め登山ルート
花見ヶ原森林公園~黒檜山
花見ヶ原森林公園からスタートし、後半まで高低差のあまり無い高原地帯をのんびりと歩けるルート。雑木林の小道を、赤や黄色に色づいた白樺やツツジの群生を眺めながら山頂を目指す。毎年10月中旬ごろまでの紅葉の時期に訪れるリピーターも多い。
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鳥居峠~覚満淵周辺
鳥居峠は、覚満淵の南、小地蔵岳と駒ヶ岳の稜線にはさまれた、県道70号線の終端。小高い峠から覚満淵と大沼をの紅葉を一望する絶景ポイントです。鳥居峠までは、車で直接訪れることも可能。
登山ルートは、桐生市の利平茶屋森林公園からスタートし、紅葉に囲まれながら見晴らしの良いロープウェー跡を通り覚満淵へ。赤城山の南東の裾を、柔らかな日差しに暖められながら登ります。
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地蔵岳からの大展望
地蔵岳の山肌を黄色く染める白樺純林の紅葉につつまれて山頂へ。地蔵岳からの展望は北には大沼と黒檜山、東には小沼と長七郎山、赤と黄色に彩られた美しい眺望が広がる。ちなみに南を向けば関東平野が一望できる。まさに360度の大パノラマだ。眼下に広がる紅葉を心行くまで堪能しよう。
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鋤柄山からの眺望
白樺牧場の南、鈴ヶ岳登山道から鈴ヶ岳を目指すルートの途中には、ウバコ山と鋤柄山、2つの峰がある。ウバコ山(姥子山)から尾根を伝い鋤柄峠、鋤柄山へと進む山道からは、周囲が紅葉に染まる大沼とその後ろにそびえる黒檜山といった抜群の眺望を楽しむことができる。鈴ヶ岳登山口からウバコ山へは30分程度、そこから鋤柄山へはさらに20分の道のり。
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女性のパワースポット 湖畔の赤城神社
昔から女性の願掛けにご利益があると、女性の信仰をあつめてきた赤城神社。良縁に芸事上達、安産などなど、赤城姫が貴女の願いをかなえます。登山帰りには是非お立ち寄りを。
毎年10月の体育の日には、秋の例祭が行われます。10時の祭典に始まり、流鏑馬や抜刀術、火縄鉄砲術、郷土芸能などの奉納行事が行われます。
>>赤城姫の伝説~大沼と小鳥ヶ島~
赤城山登山ルートガイド
黒檜山・駒ケ岳、荒山・鍋割山などに至る代表的なルートのほかにも、赤城山でしか出会えない自然の神秘を目指すルートまで、各峰&裾野の魅力満載の19ルートを紹介。ツツジの名所や紅葉の名所など季節ごとの楽しみ方も。
>赤城山登山ルートガイド
アクセス
東京駅~高崎駅~前橋駅→赤城山ビジターセンター行き直行急行バス
浅草駅~赤城駅~中央前橋駅→赤城山ビジターセンター行き直行急行バス
赤城インター、伊勢崎インターから県道4号線で山頂エリアへ
詳しくはアクセス案内のページへ
宿泊or 立ち寄り温泉でリラックス
赤城山の山麓にある渓谷沿いの温泉での紅葉の見ごろは11月上旬。豊かな水できれいに色づいた紅葉に囲まれ、渓谷のせせらぎを聞きながらの露天風呂は最高のひとこと。実りの秋の山野の恵みも楽しみのひとつ。紅葉に燃える赤城温泉、忠治温泉、滝沢温泉、老神温泉などを拠点に、この頃には落葉で見晴らし最高の登山をどうぞ。
■温泉&宿泊 ここを拠点に秋登山
赤城温泉
忠治館
滝沢館
老神温泉
■日帰り温泉 登山後の立ち寄りに
富士見温泉見晴らしの湯
南郷温泉しゃくなげの湯
水沼駅温泉センター せせらぎの湯
